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Uビジョン研究所より、高齢者施設で今できる対応・対策について。

2020/04/2/

新型コロナウイルスがまん延し、自粛対応だけで治療法がない現状です。

Uビジョン研究所では、法人会員、認証施設にすでにお送りしている内容を情報発信していきます。

2009年に新型インフルエンザで多くの人が特養ホームで亡くなった時を機に、特養ホームの個室化へ向けた活動してきました。個室はプライバシーを守るだけではなく、ターミナルを自分の部屋で迎えることや、感染症から守るための安全確保という観点から、国へ何度も要望書を出してきました。
今、厚労省は居室の人数は1人とする基準を作ったのですが、自治体では待機者数が多い、個室料が払えないということを理由に条例で従来型を認めて建設しています。新型コロナで認知症の人が多い特養ホームで、入院となるとリロケーションダメージや孤独感などで混乱を起こしたり精神的にダメージを受ける人が少なくないので、優先的に全利用者と職員のPCR検査をして早期発見で重症化しないための方法を検討してくだることを国や自治体にお願いしたいと思います。

 

対応・対策について

◆入居者に身体状態に変化を感じたら、ユニットではなく「家族室」などユニットを離れた場所に移動してもらい、そこの出入り口を囲うなどの工夫をしてようすを見るなどの対応をお願いします。
1日に数回の換気は重要ですし、これから桜の花見は一人対応で散歩程度がいいと思います。

◆3つの「密」をしないことが防止策となっています。「密閉空間」、「密集場所」、「密接場面」ですが、いずれも特養ホームでは完璧な対応することは困難です。できることは、手洗い、マスク着用、場面によって手袋、アルコール消毒、換気・湿度などに気を付けて、利用者の一定の距離を空けて座ってもらう、食事をずらすなどの工夫と徹底を図ることが大事です。

◆Uビジョン研究所では、添付の内容で身体状態の把握をしており、厚労省は一般的に熱が37.5度以上としていますが、高齢者は平熱が低い人が多いため、その人の平熱から1度高い場合は熱があると思って対応するように伝えています。
また、高齢者は熱を出さない人が多いため、倦怠感、食欲がない、元気がないという状態把握が重要です。(来訪するご家族にも適用して下さい。)

体調管理表(利用者)記入例

体調管理表(利用者)

体調報告書(職員用)

 

◆軽症は入院できない可能性もあり、ユニットは個室であっても不安があるので、家族室や相談室など隔離できる場所に移動してもらい、出入り口を囲い、特定の職員と看護師のみ出入りするように伝えています。

◆協力病院が優先的に入院させてもらえるのか、問い合わせるようにも伝えています。

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